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2006年4月 4日 (火)

家庭教師。

学生時代に家庭教師のアルバイトをしていました。
当時小学3年生だったN雄くんに国語と算数を教えていたのです。
とても純真で素朴な小学生だったので、N雄くんと打ち解けるのにそれほど時間はかかりませんでした。
「将来は何になりたい?」と聞くと、
「う~んと、とこやさん。」と、教えてくれました。
N雄くんのお母さんは気さくな人で、毎回夕飯に誘われましたが、その度に断っていました。けれどたった1度だけ帰りのバスに乗り遅れてしまい、夕飯をごちそうになったことがありました。
その際、N雄くんのご両親、N雄くん、それに私という顔ぶれで食事をしたのですが、話題と言えば一人息子であるN雄くんの進学についてのことばかりでした。私立中学へ入れたいというご両親の熱意。とりわけお父さんは中学校もろくに出ておらず、社会人になってからとても苦労されたとのことでした。
「なにしろ学歴がないというのは進路の選択肢も限られてしまうんですよ。」
お父さんは熱く語ってくれました。
N雄くんはお世辞にも勉強はできる方ではありませんでした。1年生程度の漢字も書けないし、掛け算の九九もきちんと暗唱できていなかったのです。けれど性格は明るく、朗らかで、とても気持ちの良い子でした。
N雄くんのお父さんは帰り際に名刺をくれました。
「何かありましたらいつでもご連絡下さい。N雄がいつもお世話になっているご恩返しをさせて頂きます。」
と、まるで一昔前の仁侠のようなセリフでした。それもそのはず、何かの思想、もしくは宗教団体に属していることが丸分かりの名刺だったのです。

N雄くんは今24歳ぐらい。ご両親の期待を背負ってどこか一流大学へ進学し、一流企業へと就職したのでしょうか?
でも私としては、N雄くんが小さな床屋さんの店主として働いている姿を想像してしまうのです・・・

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コメント

こんばんは,さんとう花さん。
確かに,昔に比べて学歴偏重の度合いは低くなったように思いますが,それでも,一流大学を卒業して欲しいと思うのが親心でしょう。
ましてや,自分に学歴が無くて苦労したと思われている親としては当然かもしれません。
もっとも,どの辺りまでが一流大学なのかは判りませんけどね。
ぼくとしては,家族を作り,子供を育てているだけで立派に思いますけど(笑)。

投稿: yosi | 2006年4月 7日 (金) 00:20

こんばんは。いつもコメントありがとうございます!
そうですね、やっぱり子供には自分と同じような苦労などさせたくないと思うのが親心なんでしょうね。
無償の愛情を注いでくれるのは、いつの世においても「親」なんでしょうね・・・

投稿: さんとう花 | 2006年4月 7日 (金) 21:44

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