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2006年5月13日 (土)

くらま。

今からざっと八百五十年も昔のことです。永万元年(1165)のある日、七歳の童子が都の北にある鞍馬寺の仁王門の前に立っていました。その名は牛若、お寺で修行の日を送り心身を磨くために、はるばるやって来たのです。

そうです、鞍馬寺とは源九郎義経が幼少時代に幽閉されていたお寺なのです。
私が最初に鞍馬寺を訪れたのは、高校の時の修学旅行なので、かれこれ18年も前になります。ちょうど今日の天気のような、霧雨が朝から降る日でした。旅館を出発すると、自由行動の醍醐味で、かねてより計画していた通りに気の合う友人たちを連れ立って、くらまのお山を訪れたのです。
以来私は鞍馬寺のとりこなのです。
私は特に信仰心もないのですが、毎月1回15日に発行されている「くらま」をここ2,3年購読しています。一部100円で年間購読しても郵送料込みで1500円なので、ついつい読み続けてしまいます。
私が特に好きな記事は(もちろん信楽香仁管長様の法話も大変素晴らしい内容ですが)、リヨン在住の書家でいらっしゃる田中心外さんの「リヨン通信」というエッセイです。
ここでは「くらま」2月号からの抜粋を紹介します。

私は貯金というものは無いに等しい状態ながら、「お金の無いことはちっとも恥ずかしいことではない」と自分に言い聞かせていた。多少のストレスはあったが、私の関心と価値観は別のところにあったからだ。このようなことを述べてきたのは、実は、物を多く(大抵の方は、少なくとも私よりも多く物を所有していると思う)持つ人に、「持っていらっしゃるものは本当に必要なものですか?」「あなたの所有物は真の意味で生きていますか?」そして、「あなたの所有物は本当に生かされていますか?」という三つの問いを発したかったためなのである。

この記事を読んだ時、私は自分の持ち物に対して、所有することの意味を考えずにはいられませんでした。感謝の気持ちを常に持って、物質的な豊かさを求めるのではなく、心の豊かさを求めることを心がけていくようにしていきたいです。

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コメント

ここに書いてよかったのでしょか、勝手がわからずスミマセン。

幅広く読んでおられますね。僕はグレート ギャッツビーもライ麦もみんな翻訳です(汗)。
この二冊とくると村上春樹もお読みになりますか?

さて山頭火。
さんとう花さんは「どうしようない~」をお選びですか?
僕は「焼き捨てて 日記の灰の これだけか」です。

またおじゃまします、では。

投稿: パチニクです(^^) | 2006年5月14日 (日) 08:50

恐縮ですm(_ _)m

よく拝見するとライ麦のコメントに村上春樹氏の名前が!
すみませんでしたぁ(^人^)

因みに村上氏のファンというわけではありませんが「ノルウェーの森」の初版本(帯が違うらしい)を持っており、地元のテレビ局の特集にお貸ししたことがあります・汗。

投稿: パチニク | 2006年5月14日 (日) 08:57

バチニクさん、コメントどうもありがとうございます!
読書の幅が広い方なんですね!(^^)!
和の精神を詠んだ山頭火の句集も去ることながら、海外文学の「ライ麦~」まで読んでおられるというのは、私と同好のようですね~(*^_^*)
また気が向いたら遊びに来て下さいね!(^^)!

投稿: さんとう花 | 2006年5月14日 (日) 10:25

突然お邪魔します。
本日、田中心外さんのお弟子さんから電話をいただき、田中さんは昨秋、リンパ腫でお亡くなりになったということです。私は田中さんと大学同級です。

投稿: とりのさとZ | 2008年3月18日 (火) 17:26

とりのさとさんご連絡ありがとうございます。そうでしたか、どうりで最近は「くらま」に田中先生のエッセイが掲載されていなかったわけです。
毎号楽しみにしていたので、残念でなりません。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

投稿: さんとう花 | 2008年3月18日 (火) 21:59

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