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2006年5月 4日 (木)

松本かつぢ。

松本かつぢさんの作品展が、東京の弥生美術館で開催されたので出かけて来ました。(弥生美術館は東大の弥生門の側にあって、竹久夢二美術館と併設されています。)
松本かつぢは神戸生まれの東京育ちです。昭和初期から「少女世界」や「少女の友」などの少女雑誌で挿絵画家として活躍しました。その抒情的な画風は、中原淳一と人気を二分しました。
私が特に気に入っている大好きな作品は、アンデルセン童話集の「絵のない絵本」を題材にした「月の見た話」の口絵です。その異国情緒あふれるロマンチックでモダンな作風は、見る人の心を打ち、とりこにしてしまいます。
この他にも「マッチ売りの少女」や「人魚のなげき」「おやゆび姫」などがあり、中でも「人魚のなげき」はエキゾチックで官能的でさえあります。
松本かつぢのスゴイところは、ライバル中原淳一がユーモア小説の挿絵を描くことなどまずなかったのに対し、そのようなコミカルな挿絵はもちろん、「くるくるクルミちゃん」という少女漫画もヒットさせたことです。

そんな彼が晩年、こんなことを言っています。

「わたしは造形面の仕事も大好きなんです。材料が何であれ、物を作るということは、これはまた楽しい楽しい仕事です。」

仕事は楽しんでやることが必要なのだとつくづく感じ入りました。
正に、「好きこそものの上手なれ。」なのでしょうか。

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