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2006年5月 6日 (土)

失恋・・・

このブログにも度々登場しているK美さん。今回ばかりは本人の承諾を得てからこの記事を書くことにしました。
K美さんが想いを寄せている彼は奥さんを病気で亡くされ、男手一つで二人の男の子を育てています。K美さんは保育士をしているので、毎日欠かさず子供の送り迎えをしている彼の姿に半分同情、半分恋心を抱いてしまったのです。
彼はそれまで地元の新聞社に勤務して記者をしていたのですが、諸事情により退職。現在はしがない木工職人さんなのです。
友人の私としては、そんな不安定な職業でしかも二人の子持ちというのが引っ掛かってしまい、あまり無責任に「がんばって」とは言えなかったのです。けれど彼女は本気で恋をしていたので、彼のために材料となりそうな新鮮な樹皮や流木などをせっせと調達してあげていました。また、参考になりそうな美術書などを差し入れすることもありました。どこかへ旅行などに出かけることがあれば、必ず二人の子供たちのためにお土産を購入するのも当たり前のようにしていました。さらに、彼の個展が開催されると必ずメンバーを集めて会場を賑やかにするという心配りも忘れませんでした。
そういう、目に見えないK美さんの優しさ、思いやり、彼に対する言葉にはできないほどの深い愛情も、人間という得体の知れない生き物の前には無力でした。
彼は、若くて小奇麗でただそこにいるだけで花のある女性を選んでしまったのです。
K美さんは私と同じ34歳。結婚を意識しないと言ったらウソになります。それを見抜いてしまった彼が、重荷に感じたのかどうかは分かりません。
けれど現実として彼が選んだのは、子供の母ではなく、彼の妻でもなく、一人の若い女性だったのです。
こういう時30代の女は、泣き喚いて、しがみついてまで自分のプライドを捨てようとはしません。どんなに屈辱的な気分を味わっても、相手にはそれを悟られまいと平気な顔をして笑ってしまうのです。
でも、心の中では号泣しています。

きっとK美さんも顔で笑って、心で泣いて、何食わぬ顔して日々をやり過ごしていくことでしょう。

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