« TV見仏記6 | トップページ | すみっこ生活。 »

2006年6月25日 (日)

尽くす女。

過去私のブログで何度となく登場した我が友、K美さん。
改めて紹介すると彼女は保育士。以前勤務していた保育園で、奥さんを病気で亡くされ、男手一つで二人の男児を育てているお父さんに恋をしてしまったのです。
人間の感情なんて、そう易々とはコントロール出来るものではありません。
たとえその男性がしがない木工職人で稼ぎが少なかろうと、子供が二人もいるコブ付きだろうと、好きになったら誰も止められるものでもないのです。
K美さんが本気で好きになってしまったのだから、彼女の気が済むまでとことん彼に尽くしていく姿をじっと見守るしかないのが友の使命でもあります。
けれど恋には、報われない恋というものもあります。
いくら彼女が全力を傾けて彼に愛情を注いだところで、彼が振り向かなければ、それは哀しい結末で幕を閉じてしまいます。
彼が選んだのはどうやらK美さんではなかったようです。
それでも彼女は彼のことが好きなのです。
彼の作った作品を愛し、彼のぬくもりさえ感じられる木工品をいつも傍らに置いているのです。
K美さんにお金と時間の余裕があれば、きっと彼のお店に出かけて彼の作品を愛でて、最終的に気に入った物を購入するに違いありません。
それはもう報われるとか報われないとかの話ではなく、アーティストとしての彼を「一流にしてやりたい」という願望。熱狂的ファンの心意気にも似ています。
私は彼女の姿に、ふと、伊丹十三さんのお父様の言葉を思い出しました。

(問)人生の目的は何だと思いますか。
(答)遊ぶことです。
(問)人生の目的は働くことではないのですか。
(答)ぼくにとってはどちらでも同じことですが、しかし念のため、鉱山の穴の中で働いている人にきいてごらんなさい。

差し当たりK美さんにとっての目的は「熱意」でしょうか。
どうか、人生の目的を謳歌して下さい。

人を好きになるということは、きっとそういうことなのですから・・・

 

|

« TV見仏記6 | トップページ | すみっこ生活。 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 尽くす女。:

« TV見仏記6 | トップページ | すみっこ生活。 »