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2006年12月16日 (土)

何を求める。

何を求める風の中ゆく

私はあえて身をおくのです。
耐え難い街の喧騒とおそろしく狂暴な世界。
これまでに幾度となく嗅いで来たコンクリートの臭い、乾いた風の音。
自分が一体、何を求めているのかわからない。
表現したい心の動きが、からっぽの胸の底に沈殿したままどうしても言葉にならないのです。
私は浜松のスタバにいました。
ホットコーヒーと、クランベリーブリスバーをいただきました。
こんなに暗く、落ち込んだ心を引き摺っているというのに、でもやっぱりコーヒーはあたたかく、クランベリーブリスバーは甘く、口の中に広がるのです。
「本当に人間て、愚かな生きものなんだなぁ・・・。」
こんな愚劣な俗物根性を持った自分が忌わしい。
私の周囲の景色がぼんやりとしている。
隣りのテーブルにいた二十代のカップルは、すでにその姿を消し、そこは空席になっているのでした。
私は孤独と決別したのではなかったのか?
それをはね返してしまう強靭な精神力があったはず。
未来へ通ずる真っすぐな道を歩んでいくのではなかったのか?
それらは全て、空虚な偶像だったのか?
私は一体どこから来たのだろう?
どこかにはいたはず。
でも、とても、とても遠いところ。
私は何を求めているのだろう?
心が激しい不安に怯えている。
必死に嗚咽を押し殺そうとする自分。

私は何を求めているのだろう?

賑やかく、明るく陽気な笑い声。
街の至るところでリズミカルなクリスマスソングが流れている。
それなのに、あたりの空気をもっと哀しく感じさせるのは、街をあげての色とりどりのクリスマスイルミネーションなのでした。

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コメント

おはようございます。たった一人でまたスタバに行かれたのですね。でも、一人さんとう花さんがコーヒーをすすっている風景は素敵な絵になりそうな気がします。ところで、バナナケーキはもうリストになかったのでしょうか(笑)。

さんとう花さんの言われるように、私もこの時期の街は好きになれません。とても軽薄な国民性を象徴しているようです。先日も新聞に元ドイツ首相のシュミットさんが辛口のコメントをされていました。年末だけのキリスト教もどきの日本人と。世の中を深く見つめていかれるさんとう花さんの視点がとても好きです。


投稿: けい | 2006年12月17日 (日) 07:08

「明日は明日のことにして寝ませうよ」

先日はなにやらお褒めいただいたようでまたきてしまいました(^^)

投稿: ぱち | 2006年12月17日 (日) 08:24

けいさん、ありがとう。
私もそう思います。
日本人にとっての「クリスマス」って、一体なんなんでしょうね?
この日本に、あなたのようなセンシティヴな意見をお持ちの方が、一体どのぐらいいるのでしょうか?
同感していただけて、本当に嬉しいです。(*^_^*)

投稿: さんとう花 | 2006年12月17日 (日) 11:17

ぱちにくさん、ご訪問ありがとうございます。
もし問題なければ、TBしてくださいね。
ぱちにくさんの記事は素敵なので、ここを通り過ぎる人にも読んでもらいたいなぁ、と思います。(*^_^*)

投稿: さんとう花 | 2006年12月17日 (日) 11:22

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