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2007年3月 9日 (金)

修禅寺にて。

人生には予想もしていないことが度々我が身に降りかかります。
それらが全て良いことなら何ら問題はないのですが、ほとんどはささいな不運に見舞われることばかりなのです。
私も落ち着いたのはここ最近で、以前はいつも不満を抱え、孤独の中に閉じこもっていたような気がします。
それが少しずつ変わって来たのは、自分の意識改革もさることながら、私のことを影でそっと支えてくれる人の存在を感じているからかもしれません。

神社仏閣めぐりは単なる趣味に過ぎなかったのに、いつのまにか自分の中の寂しさとか憂いを過去のものに変え、私から離れていくのを手助けしてくれるものになりました。
そうして不思議にも過去は、私の手からこぼれ落ちるように薄らいでいくのでした。
現在の住まいに越して来る前は伊豆の方にいて、そこで父をあの世に送り、結婚生活に破綻しました。
私はそれまでの風向きをどうにかして変えなければと必死になってもがき苦しみ、でも一体どうして良いのか分からず、ただ淡々と時間が過ぎてゆくのを指をくわえて傍観しているのみでした。
自分のことばかりで精一杯になっていた私は、「これではいけない」と、当時まだ存命中の母を連れて近場の修善寺温泉へと出向いたのです。
もちろん、親孝行のマネゴトなどしてみたいという思いもありましたが、自分をリセットする意味で究極の癒しを求めていたというのが正直なところです。
その時の切実な記憶を綴った記事が某雑誌に採用され、今月に入って書店に並んでいます。
タイトルは「修禅寺にて」です。
本当はその全文をここで紹介したいところなのですが、出版の規定などもよく分からないのでやめておきます。
また、その雑誌名も披露して自慢の一つもしてみたいのですが(笑)、なにぶん実名で掲載されているため、ここでは伏せさせていただきます。

生きていれば嬉しいことの一つや二つあるものですね。
私のつたないメモ書きが、全国誌のほんの一ページに活字として生まれ変わった時、思わず夢みるような悦びに心は躍りました。
今私は、ささやかな幸せをかみしめている最中なのです。

※お詫びと訂正・・・私の掲載された雑誌は現在書店の店頭に並んでいる3月号ではなく、4月号に掲載されています。訂正させていただきます。

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コメント

それはそれは、おめでとうございます。さんとう花さんほどの文筆家が何かどこかで芽が出ない方がおかしい。やっとのこと、遅咲きでも?これは失礼まだお若いはずですが、世の中に華々しく登場する。素敵なことです。どうぞこれからも沢山のステージに挑戦し、花咲かしてください。ファンの一人として応援しています。

投稿: けい | 2007年3月 9日 (金) 17:30

けいさんいつもあたたかいコメントありがとう(^o^)
私は本当に単純なので、採用作品に進呈される図書券欲しさについつい投稿してしまっただけなのですヨ☆
もっとその道の専門分野に強かったら、朗々と書き上げてしまいたいところなのですが(笑)
応援してくれてどうもありがとう(^o^)
本当に嬉しくてたまりません(*^^)v

投稿: さんとう花 | 2007年3月 9日 (金) 23:07

是非読ませていただきたいと思います。さんとう花さんの文章には、心の内面をえぐられるような素晴らしい表現が随所にあり、いつも素晴らしいと思っています。
頑張ってください。

投稿: 晴兵衛 | 2007年3月10日 (土) 21:48

晴兵衛さんお褒めの言葉をありがとうございます(^o^)
実は私の掲載されたのは4月号で、現在書店の店頭に並んでいるのは3月号なんですヨ☆
それと、私が書いた記事なんて感傷的で稚拙なものなのです。かえってがっかりさせてしまうのではないかと・・・(^^ゞ

投稿: さんとう花 | 2007年3月11日 (日) 00:12

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