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2007年7月15日 (日)

Around The World.

父を亡くして11年、母を亡くして8年。もう幾度となくお盆の入りに迎え火を焚いたことでしょう。いつもは門先の道端ですることなのですが、今年はあいにくの雨模様のため玄関先のポーチで雨だれを避けながら済ませました。
それが13日の晩の話。
台風4号が九州に上陸しようとしていた昨日14日、私は大いに悩んだ末、伊豆は韮山にある両親の眠るお寺までお墓参りに出掛けて来ました。
と言うのも、目覚めとともにCDプレーヤーでMONKEY MAJIKの「Around The World」をごきげんに流しながらインスタントコーヒーを飲んでいたところ・・・。

私はふだん音楽は自分の持っている波長と合うものを聴いては精神を高揚させたり、あるいは沈静させたり癒されたりするのです。なので正直、歌詞の内容については深く考えたりすることもなく、正に「音を楽しむ」ことに徹しています。
歌詞の内容にあれこれ思考を傾けてしまうと、なんだか音楽の本来の楽しみ方から逸脱してしまうような気がします。文字と言葉の羅列を楽しんだり探求するのは文学から吸収すれば良いという考えでいます。
もちろんそれはあくまで私なりの聴き方なので、人の数だけ音楽の聴き方があって然るべきだと思うのですが。
ただ、まれに例外もあります。
それが「Around The World」でした。
全体は軽快な英語で流れてゆくのですが、ところどころ日本語が挿入されていて、それが妙に耳の奥に心地良く残るのです。
例えば・・・

いつでも自分に負けている人は
何も掴めない

という歌詞。この1フレーズに心が躍りました。空を見上げたくなりました。
そして、「よし、お墓参りに行くぞ」と決行したのです。
激しい雨の中、意味を成さない傘を申し訳程度にさして、一歩を踏み出そうとしている自分を想像しました。
降り止まない雨はない。
私は何かを理由に自己弁護しては負けていたのです。
自分に打ち克つなんて、そんな大それたことを目論むほど大胆ではありませんから、せめて自分と向き合っていたいと思いました。
それが台風の最中お墓参りに行くこととどう関連するのかは微妙なところなのですが、西遊記の登場人物たちが艱難辛苦を乗り越えて、天竺までの長い道のりを旅していく姿にも似ていると思ってしまったわけです(笑)

果てしなく広がるこの大地を
僕らはまた歩き続けるさ
全ての意味が分かるのならば
この瞳で何を見つめるのだろう

私が今もこれからもひたすら歩き続ける姿は、天国の両親の瞳にどう映るのでしょうか。
地面に叩きつける雨の中、煽られて倒れそうになる風の中、ただひたすら、ひたすら強行するのです。

But don't run away 'cause if it's not o.k.!
I'll change that world into something better honey.

※「Around The World」は、香取慎吾主演の「西遊記」のエンディングテーマソングに使用された曲です。

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コメント

こんにちは~^^
お久しぶりに、お訪ねします。
台風は大丈夫ですか?
その最中に、お墓参り、

>私は何かを理由に自己弁護しては負けていたのです。

この一文、心に響きました。ご苦労様でした。
とても自分じゃ、この天候で、お墓参りには…、
「行けない、行かない、行きたくない」だろう。
だから、余計に、感嘆してしまいました。

投稿: カイ | 2007年7月15日 (日) 17:54

カイさんコメントありがとう(^o^)
あははは・・・(^o^)
お墓参りを強行したことをブログの記事にしてみたら、なんだかものすごく格好良くなっちゃったけど、実際はさんざんなものでした・・・(>_<)
無事に帰宅できてやれやれ、ぐらいの行為に過ぎないのでなんだか感動してもらって恥ずかしいぐらいです(*^_^*)

投稿: さんとう花 | 2007年7月15日 (日) 20:16

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