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2008年1月10日 (木)

ふたりはともだち。

あたたかな陽射しが、居間の奥まで射し込みます。
こたつで丸くなってぼんやりしていると、ホコリがゆらゆらと宙を舞っています。
年末にスタバで買ったマグカップを愛用。
インスタントコーヒーがことさら美味しく感じるのです。
マグカップのデザインは、雪の降る中、二人(恋人同士かあるいは友人か)が同じカップを手にするイラストなのですが、ひと目見て衝動買いしてしまいました。
イラスト中の人物たちは、同じカップを二人で共有できる距離にいて、おそらく向かい合っている、と思われます。
背景の山も静かに二人の成り行きを見守っているのです。
はらはらと舞う雪は、じんわりとあたたかな二人を包み込むようにして、一場の光景を完成させています。
クリスマス限定のマグらしく、赤地に緑色のスタバのロゴが、よく映えています。

私はアーノルド・ローベルの「ふたりはともだち」を読みました。
児童向けの絵本なのですが、とても優しい気持ちにさせてくれる作品です。
かえるくんとがまくんの仲良しが織り成す、日常の他愛もない一コマが物語りになっています。
著者のアーノルド・ローベルは、カリフォルニア州ロサンゼルス出身の絵本作家で、「ふたりはともだち」は米国図書協会主催の児童文学賞として権威のあるコルデコット賞(カルデコット賞とも表記される)の候補作品です。
翻訳を担当しているのは、芥川賞作家でもある三木卓先生です。
違和感のない、心地良く広がる春の穏やかな陽気のごとき名訳なのです。
私がとくにお気に入りなのは【おてがみ】という作品。

がまくんは一度もおてがみをもらったことがないので悲しくてしかたがない。
毎日欠かさず郵便受けをのぞいたところで、中はからっぽ。
がまくんは毎日がっかりして一日を終える。
それを聞いたともだちのかえるくんは、大急ぎでがまくんにおてがみを書く。
そして知り合いのかたつむりくんにがまくん宅へ届けてくれるようにお願いする。
かえるくんはがまくんのところへ行き、だれかがおてがみをくれるかもしれないから玄関先で待ってみよう、と提案する。
しかしがまくんは、だれも自分におてがみなどくれるわけがないと、あきらめモード。
そこでかえるくんは、「だって、ぼくがきみに てがみ だしたんだもの。」
と、告白。
がまくんはそれを聞いてうれしくなって、玄関先でおてがみが届くのを待つことに。
かえるくんとがまくんは、二人して長いこと待ち続ける。
4日後、やっとかたつむりくんが到着。
がまくんは初めてのおてがみに大喜びする。

大切な人と優しい気持ちを分かち合うのは、なんてステキなことなんでしょう!
にじむようなあたたかい感情に、時間も忘れて、ほっこりと浸かってみたいものです。

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コメント

はじめまして、私もその童話読んだことありますよ。子供が何度も声を出して読んでいました。いい話ですね。こんなに優しい人ばかりだったら、世の中もう少し明るくなるのにと思います。

他人の不幸をあざ笑うようなことばかりが目に付く世の中ですが、優しい気持ちを分けてあげるかえる君になる人が増えて欲しいものです。

投稿: ゆうじろう | 2008年1月13日 (日) 08:47

ゆうじろうさん、コメントありがとうございます(^^)
そうですね、かえるくんの純粋なやさしさに胸が熱くなります(*^_^*)
私はどちらかと言うと、がまくんタイプなので、いつもかえるくんの登場を夢見ているんですよ(笑)
心優しいかえるくんに支えられて、がまくんはしあわせですよね・・・(^^)

投稿: さんとう花 | 2008年1月13日 (日) 19:53

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