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2008年10月 5日 (日)

セルフ・サティスファクション。

辛酸と苦杯を嘗めた過去と向き合うことに、疲れてしまいました。
自分を見つめ直す・・・そういう言葉も虚しく宙に消えていくような心境です。

故郷を離れて知らない土地で生きていくこと。
人の死と直面すること。
色眼鏡で見られること。
火災で全てを失うこと。
一つ一つのことが夢のような、幻のような、あまり現実味はありません。
日々を暮らすこと、ただそれだけです。
変化があろうとなかろうと、ただ今ある自分を受け入れることで精一杯なのです。
生かされている自分を実感しつつ、新しい暮らしのかたちを整えているだけ。

秋の夜長、居間でうたた寝をしてしまい、「しまった」と思って顔をあげると、何か音がします。
台所の蛇口がゆるんでいて、「ポタッ、ポタッ」と一定の間隔で水滴が落ちていました。
気付いて私がその蛇口を閉めない限り、半永久的にその水滴は落ち続けるのです。
そういうそこはかとない気持ちを汲んで、これまで私を支えてくれた数少ない友人たちに感謝の気持ちでいっぱいです。

住まうこと、暮らすことは、決して楽しいことばかりではないけれど、全ては時間が解決してくれるはず。

過去、私のことを「忍耐強いひとだね」と評してくれた人がいました。
その時はあまり嬉しい言葉ではなかったけれど、今は優越感に浸りそうなぐらい嬉しい。

「今、私は何をしたらいいのかな?」
「日々を暮らすことだよ。ありのままの自分で。」

そんな優しい言葉すら素直に受け入れられなかった自分なのに、めぐみの雨が大地に浸透していくように今の私なら理解できます。

「人は皆、セルフ・サティスファクションだよ。」

その言葉の真意を、十数年経って、やっと気付かせてもらいました。
本当に、本当にどうもありがとう!

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