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2009年3月22日 (日)

うなぎ桜家。

路傍の樹木が芽吹き始める中、春雨に濡れながら向かった先は、伊豆。
今年はいろんな意味を含めて節目の年でもあるため、ふだんなおざりにしているお墓参りに出掛けました。
お彼岸だというのに、あいにくの悪天候のせいか、境内はガランと静寂に包まれ、墓地にも誰一人としてお参りに来ている様子はありませんでした。

境内の脇にある住職宅のチャイムを鳴らし、ごあいさつしたところ、どうやら私のことなどすっかり忘れているような雰囲気。

「本家の三男○○の娘、さんとう花です」
「ああ・・・! それじゃあ今年、お母さんの十一回忌じゃないかね?」
「ギクッ・・・(汗)」

やっぱり私のことなど忘れていてくれた方が良かったと思ったのも、後の祭り。
母のことは決して忘れていたわけではありません。
ですが、法要を行なうにしても、何かと先立つものが・・・ゴニョゴニョ・・・。

その後、住職とどんな話をしたか、覚えていません。
ただ、一目散でお寺を後にした記憶のみなのです。

朝早く家を出たこともあり、いい案配にお腹のムシが騒ぎ出しました。
三島まで来たからには、やはりウナギでしょう、とお気に入りの店へ向かいました。

伊豆箱根鉄道線(駿豆線)という三島から修善寺までをつなぐローカルな列車が走っているのですが、その広小路駅から徒歩一分のところにあるのが「うなぎ桜家」なのです。
このお店は、私が小さい時から場所も変わらず、同じ店構えで、変わらぬ美味しさを提供してくれるのです。
創業安政三年という老舗中の老舗で、グルメを唸らせる絶品なのです。
とは言え、こればっかりは各人の好みにより左右するものではないかと。
さっぱり甘めが好みの方に、桜家はおすすめです。
富士山の雪解け水でしめたウナギのまろやかさ。
口の中で広がる秘伝のタレとの相性の良さ。
口直しにいただくお吸い物と香の物も、絶妙なバランスで堪能させていただきました。

うな重(お吸い物付) ¥2620

この上なく贅沢なひと時を、ありがとう!

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2009年3月12日 (木)

春よ、来い。

芽の吹く季節は、何かと身体に変調を来す時期でもあります。
ふだんは元気印のさんとう花なのですが、今時分の2月下旬~4月下旬ごろまでは、どうも芳しくないのです。
それは何と言っても、花粉症によるアレルギー症状に悩まされていることが所以でもあります。

そんな中、例によって仲良しこよしのSさんから、春にまつわる歌をオムニバスにまとめたCDをいただきました。
さらに、季節の和菓子まで!(◎´∀`)ノ
源吉兆庵の、その名も“彩苺”(あやいちご)と“季のさみどり”(ときのさみどり)。
それでは、2品ともご紹介しましょう!

【彩苺】・・・葛ゼリーの中にふわりと閉じ込められた苺の餡。この苺の餡は、素材の持つ酸味を生かして、食べた時にほのかな苺の香りと甘酸っぱさを感じるよう気の配られた上品なお菓子。

【季のさみどり】・・・パステルグリーンが春を予感させる。一見、抹茶風味?と思いきや、甘煮した蕗のきざんだものを、ういろう風の生地に包んでいる。食感を楽しむ一品。

上品この上ない季節の贈り物を、いつも本当にありがとうございます!o(*^▽^*)o
感謝、感激、雨、あられ・・・のさんとう花なのであります。
言うまでもありませんが、とても美味しくちょうだいしました。
こうしてSさんからいただいた上等なお菓子と、春にまつわる歌を聴きながら気分は上々・・・のはずでした。
しかし、運命とは皮肉なものです。
ここ数日間、私はくしゃみ、鼻水、目のかゆみ、さらには下痢にも悩まされ、仕事にも支障を来す有り様。
これはいかんと思って、重い腰を上げ病院へ。
ふだん、お腹の具合など悪くなったこともないし、よりによって下痢って、まさか一命に関わる病気の予兆なのでは・・・などと心配でたまりませんでした。

「心配ないですよ、花粉症の季節ですからねー」

「そうですか・・・でも花粉症と下痢って、何か関係があるんでしょうか?」

「ああ、それはですね、鼻水飲んじゃって、それでお腹こわすっていうわけですな。」

「・・・・・・・!?」(←絶句する私。)

春よ 遠き春よ まぶた閉じればそこに
愛をくれし君の なつかしき声がする
(「春よ、来い」より松任谷由実・歌)

その時、私の中では、先生の「鼻水飲んじゃって」の一言がエコーで響き渡り、さらにBGMとして高らかに「春よ、来い」のサビの部分が流れて来るのでした。(涙)

皆さんもくれぐれも鼻水飲まないように気をつけて下さいね。ヽ(´▽`)/
私みたいにお腹こわしちゃいますよ!(←半分、自暴自棄。)

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2009年3月 1日 (日)

へっつい幽霊。

最近はブログの更新もすっかりご無沙汰しています。
すでにカレンダーは3月。
いよいよ花粉シーズンの到来です。

週末の天気は何やら微妙でした。
朝からどんより雲って今にも降り出しそう・・・でも降らない。
これからちょっと外出しなくてはならない用事があるのに、傘を持って行くべきか否か?
こういう時に限って天気予報を見忘れてしまった。
さてこんな時、皆さんならどうしますか?
とりあえず、折り畳みの傘をバッグにしのばせて外出、あるいは傘など持たずに、出先で万一降られたらコンビニでビニール傘を購入して難を逃れる・・・?
いずれにしても人生とは、丁か半かの博打なのかもしれません。

そんな中、日ごろからお世話になりっぱなしのSさんから柳家小さん師匠の「へっつい幽霊」のCDをいただきました。
ここで申し上げておきたいのは、このCDはあくまでいただいたものであり、お借りしたものではありません、はい。
なので特に返却を求められる言われもないのですが、Sさんとのこれまでのやりとりからして、貸した・あげたに関係なく、とにかく一刻も早く聴いて感想を言わなければならないという強迫観念があるのです。
その証拠に、毎回電話のある度に、

「ねぇ、聴いてくれたぁ? えっ、まだ!? ・・・そっかぁ、やっぱりねぇ。人はみんなそうなんだよ。興味がないものには動かされないんだよねぇ。」

申し訳ございません! 実は明日にでも聴こうと思って・・・。

「いいの、いいの。それだけ『聴いて欲しい』って言うこちら側の情熱が足りなかったってことなんだから。だってさ、もし土下座して『お願いだから聴いてちょうだい』って言われたら、否が応でも聴くでしょ? ・・・つまり、相手を動かすだけの情熱が足りなかったってことなんだよ・・・(ため息混じり)。」

私はもう、この絶望的で悲愴感の溢れる静かな口調に肝を冷やし、取るものもとりあえず「へっつい幽霊」を聴きました。(汗)

「へっつい幽霊」は、もともと上方落語の演目だったようですが、後に江戸に渡ってすっかり定着します。
“へっつい”という言葉は、噺を聴けばその筋から何となく雰囲気で、お勝手で使われるものなんだろうなぁという予想はつきますが、これは「かまど」のことです。
要するに、かまどにとり憑いた幽霊の噺なのです。

古道具屋でいわく付きのへっついをタダでもらった男と、そのへっついにとり憑いた幽霊とのやりとりが本当におかしいのなんのって!(◎´∀`)ノ
両人とも無類の博打好きで、最後のオチもそれが伏線となってさげているので、実に粋な噺なのです。

やっぱり相手が熱心にオススメしてくれるものは、四の五の言わずに試してみるものですね。
本当におもしろくて、すでに3~4回も聴いてしまいました。
Sさん、どうもありがとう!!ヽ(´▽`)/

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