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2014年5月24日 (土)

聖☆おにいさん10巻発売!

数年前、短大時代からの友人であるYさんから、「これ、おもしろいよ」と借りたのが『聖☆おにいさん』なのです。
私は読書も好きですが、マンガも大好きで、気に入ると登場人物のセリフまで覚えてしまいます。(もちろん、お気に入りの名場面だけであって、最初から最後までそらんじるわけではありませんが。)

『聖☆おにいさん』の何がどうそんなに気に入ったのか、改めて分析(?)してみたのですが、まずは平和なストーリー展開であることでしょうか。
ドギツイ性描写や、バイオレンスシーンは皆無で、安心して読めることが第一です。
さらには、主要登場人物がイエス・キリストとブッダ(お釈迦様)であることです。
これはなにも、神や仏をちゃかしているわけではなく、もしも二人が仲良しで、この下界に舞い降りたなら、こんな生活ぶりではないだろうか、というファンタジーに溢れた内容となっているのです。

『聖☆おにいさん』は、“月刊モーニングtwo”で連載されています。
著者は中村光・30歳(女性)で、静岡県田方郡中伊豆町出身の漫画家です。
ウィキペディアによると、美人の誉れが高く、作品であるマンガのファンより、中村光ご本人のファンが多いとのことです。
その中村光の描くイエスもブッダも、それはもう瑞々しく、新鮮なキャラクターとして圧倒的な存在感を誇っています。
これにはさすがの手塚治虫も、正統派伝記漫画『ブッダ』を世に出した作家とはいえ、舌を巻くことでしょう。(笑)

作品は、仏教の祖・ブッダと、神の子・イエスが下界でバカンスを楽しむために、東京は立川市のアパートで暮らすことになった、という導入です。
二人の特徴は、「ダジャレやお笑いをこよなく愛し、新しいモノ好きな浪費家イエス」と「自分とお金に厳しく」モノ作りの好きなブッダというキャラ。
このマンガはストーリーを楽しむものではなく、愛すべき登場人物のユニークさ、おもしろさを味わうと言った方が良いかもしれません。
さらには、イエスとブッダという二人のおにいさんコンビを取り巻くミラクルなお話、というコンセプトが良い。

だいたい、いにしえの偉人が登場する時点で、シリアス系の、ヘタすれば宗教色の強い学習漫画になってしまうのがオチだと思うのですが、なかなかどうして、『聖☆おにいさん』はあくまでコメディ・マンガである分をわきまえているのですから!

とはいえ、著者の中村光は、キリスト教にしろ仏教にしろ、かなり力を入れてリサーチしているはずです。
これはマンガを読んでいて実感するのですが、宗教上の知識はそうとう持ち合わせているのではと推測されます。
私のようなにわか読者が四の五の言うのも何ですから、ぜひとも本屋さんで立ち読みを、、、とおすすめしたいところなのですが、今どきのマンガは全てビニールをかけられていて、中身を閲覧できない状態になっています。残念!
興味のある方は、“月刊モーニングtwo”で連載中ですので、どんなものかちょこっとだけご覧になってみては?

現在、『聖☆おにいさん』は5月23日に新刊10巻が発売されました。
私なんか、その日、有給休暇を取って書店に出向きましたよ!(笑)
生活にささやかな笑いが欲しいと、密かに望んでいる女性の皆さんにおすすめですよ。

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