今どきの結婚
バブル期の結婚式はスゴイものでした。
披露宴なんか、ちょっとした芸能人のコンサートみたいにド派手な演出で、来賓の度胆を抜いたものです。
当時、友人から訊いた話によると、
「新郎新婦の入場が、ゴンドラから降りて来たのには驚いちゃったよ!」
とのことで、そういう一風変わったパフォーマンスは、身近なところでチラホラ噂されました。
そんな時代があったことが、今では懐かしくさえ感じられます。
8月7日付ブログの記事で話題にしたおしゃべり友だちのSさんと、その娘さんA子さんですが、その後、結婚には二の足を踏んでいるようです。
先月、A子さんのカレシのご両親が、はるばる東京からあいさつに来たことで、本来ならトントン拍子に話が進む予定でした。
しかも、A子さんは彼とその両親との同居を希望しており、先方では嫁として何の不足もない好条件なので、すぐにも入籍をと考えていたようなのですが、、、
「挙式は東京ですか?」
「ううん、娘は大がかりなものを望んでいないの。カレシとそれなりの衣装を借りて、写真を撮るだけにしたいって言うの」
「堅実ですね!」
「今どきはみんなそうよ。豪華な挙式をする費用があったら、その分を新婚旅行に回したいらしいのよ」
私は素直に、その考え方に賛同し、今どきの若い女性の堅実さに感動しました。
「でもね、あちらにとっては跡取りの長男だから、それなりのことはやりたいみたい。ちゃんと式場をおさえて、両家の親戚やら友だちなんかを招待して、若い二人をお披露目したいっていうわけ」
「カレシの意見はどうですか?」
「そこが問題なの。最初はA子と同じ考えで、披露宴なんか必要ない、写真だけ記念に撮っておけば充分だって言ってたのが、例の母親にさんざん泣きつかれたのか何なのか、やっぱり式を挙げて披露宴をやりたいって言い出したらしいの」
私は、思いのほかウキウキと喋るSさんを不思議に思いつつ、「なかなか思うようには運びませんねぇ」と、答えました。
するとSさんは、フフフと不敵な(?)笑みを浮かべ、
「いよいよ縁切りの秘法の効果が出て来たと思わない?」
「えっ? ああ、まだその秘法を続けてたんですか?」
「当たり前じゃない! 娘が不幸になると分かってる結婚を、指をくわえて見ているわけにはいかないし」
Sさんの執念はスゴイと思いました。
正直なところ、それが縁切りの秘法の効果かどうかは疑わしいものですが、ここへ来てA子さんが二の足を踏んでいるというのは、やはり結婚というものについて、何か思うことがあったのかもしれません。
結婚に対する考え方、そのあり方など、時代によって少しずつ変わっていくものなので、最終的には当事者の責任における自由選択で良いのでは、、、とも思うのですが、こればっかりは相手のあることなので、お互いの歩み寄りが必要なのかもしれません。
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コメント
こんばんは
バブル期に学生時代を送ったものとして、
結婚式はあまり縁のあるイベントではありませんでしたが
(苦笑)
結婚式の配膳のアルバイトをしていた友人からは、
「割のいいバイトだからお前もやらないか?」
と何度も誘いを受けました。
確か、1回(拘束時間3時間くらい)
8千円くらいになると聞いたような…
それにしてもA子さん母、諦めませんね~
個人的には結婚式、
小さくてもやられた方がいいと思います
「ケジメ」がつきます(笑)
投稿: 松枝 | 2014年8月24日 (日) 22:02
松枝さん、こんばんは!
今回も書き込みをありがとうございます。
挙式するかしないかは、人それぞれに意見が分かれるところですよね。
本来なら女性の方が、挙式にこだわりそうな感じがするのですが、最近は多様化しているようですね?
松枝さんはけじめとして挙式した方が良いというご意見とのこと。
なるほど、人生の節目ともなる行事なので、結婚式はささやかでもやっておいた方が良いのかもしれませんね(*^-^)
8月も残すとこ一週間ですね!
蒸し暑い日が続きますが、お体ご自愛くださいね~ヽ(´▽`)/
投稿: さんとう花 | 2014年8月25日 (月) 23:14