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2014年9月 7日 (日)

ショコラ水羊羹

43歳ともなりますと、親戚の法事やら町内会の付き合いやらで、度々香典を包む機会があります。
なにぶん、私は二十代で両親ともに亡くしており、いろんなところでお心遣いを頂いております。
これからは、そんなお世話になった方々への義理をお返しし、変わらぬ御交誼に預かりたいと思うわけです。

先日、学生時代からの友人Yさんのお父上が亡くなられたことを知り、驚いてしまいました。
最近は「遠慮」という常識を知り、それほど電話することもなくなりましたが、昔はヒマつぶしのように、ろくに用事もないくせにしょっちゅうYさんのお宅に電話していました。しかも夜遅く。(10時ごろ、、、)
すると必ず電話口に出られるのがYさんのお父上で、

「はいはい、Yですね? もうお風呂から上がったと思います。ちょっと待ってね」

などと、その場の状況を私に知らせつつ、Yさんに取り次いでくれるのです。
あの頃はケータイもないので、家に備え付けの固定電話にかけるため、のんびりくつろいでいるところ、コール音に立ち上がって受話器を上げたであろうお父上のことを想像すると、度々お手間を取らせてしまったことを、深くお詫びしたい気持ちでいっぱいです。

どんなに長電話になっても苦言を呈されたことはなく、イヤミ一つ言われなかったことは、いかにお父上が懐の深い人であったか、そのことだけでもよく分かります。

今年はそのお父上が亡くなられて初盆ということで、盆供も兼ねた香典を送らせて頂きました。
本来ならお宅まで出向いて、お線香の一本もあげさせてもらっての上での話なのですが、なにぶん自転車や徒歩では行けない距離なので、郵送にてご無礼させて頂いた次第です。

だいぶ前置きが長くなり恐縮ですが、ここからが本筋です。
先日、お返しの品が届いたのです。
いわゆる「香典返し」というものです。
私はこれまで香典返しと言えば、おそうめんとかお茶、あるいはタオルのようなものを頂いて来ました。
しかしYさんは違いました。
紳士的でハイカラなお父上の血筋を受け継いでいるのでしょう。
Yさんの選んだ品のオシャレなことと言ったらありません!
な、なんとBEL AMERの“ショコラ水羊羹”だったのです。
だいたいお店の名前がBEL AMERって、どう読むのか?
残念ながら英語の辞書には記載がありませんでした。
学生時代、第二外国語でドイツ語を選択していましたから、あわててドイツ語の辞書をひっくり返してみましたが、ここにも該当はありませんでした。

現代はデジタル社会でした。
こういう時こそ検索をかけるのですね。
さっそくパソコンで調べたところ、「ベル・アメール」と呼ぶ店名であることが判明。
しかもフランス語で“美しい苦み”とな!
オシャレだなぁ、、、と、思わずうっとり。
チョコレートを駆使した西洋菓子のお店であることは分かりましたが、ショコラ水羊羹というのは、また粋なものです。

種類は、小倉・和栗・柚子の3種類。
これがまた上品で、殿上人の食するようなものではと見紛う美味しさなのです。
とはいえ、可愛らしい四角い形状をしていて、私の場合だと一個を一口二口で食べ終えてしまうので、味わっている時間が短く、夢の中の出来事のような錯覚に陥ってしまいます。(?)

Yさんには反って気を遣わせてしまい、大変申し訳なく思っています。
この場をお借りし、お詫びと感謝、そして「今後ともよろしくお願いします」と申し上げたいです。

◆ちなみにBEL AMERは、静岡県内では静岡伊勢丹のみに店舗があります。

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