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2015年3月 9日 (月)

自分探しと楽しさについて

この時期、花粉症に悩まされて憂うつだという人もいれば、新しい環境で一からスタートすることがイヤでたまらないという人もいると思います。
私はそのどちらも抱えて、もう何回も春を通り越して来ました。

もともと女子という生きものは、心のどこかで男性への依存心があったりするので、社会人として働くようになっても、いざとなったら「結婚」への逃げ道を切り札として持っていることもあります。(もちろん、そうではない人もたくさんいます。)
そのせいか、自分というものに向き合う姿勢も、男性のひたむきさとか真剣さに比べると、ちょっと質的に違うような気もします。

とはいえ、私のように早くから両親を亡くしたり、結婚に失敗したり、火事に遭ったりと、様々なトラブルが続いて絶望的な気持ちを味わうと、やっぱり「自分って何だろう?」などとしおらしく考えてみたりすることもあるわけです。

ネットで過去の大学入試問題を眺めるのが好きで、とくに国語で出題される小説とか評論文などを読んでいたら、『自分探しと楽しさについて』という森博嗣の著書からの抜粋がありました。
これがまた私の触手を刺激し、書店で一冊購入することにしたのです。
集英社新書から出ているのですが、とても読み易い!
著者は若い人向けに書いたのでしょうが、私のような40代のオバさんが読んでも、全く問題のない内容となっています。

「自分探し」というのは、簡単に言ってしまえば、自分が何を欲しがっているのかが分からない状態で、それをあれこれ考えているプロセスのことだと言うのです。
自分にぴったりマッチするものが分からないから、誰かのやっていることをマネしてみたりするけれど、どうもしっくりこない。
もしかしたら自分に問題があるから継続できないし、楽しめないのではなかろうかと苦悩するのだと。

じゃあどうすれば良いのか?

著者が提案するのは、「他者に目を向ける」というものです。
これは年齢が若いと、ちょっと受け入れ辛いかもしれません。
若い時はどうしても「自分、自分」になりがちだからです。
私みたいに40歳を過ぎると、周囲の人たちに興味がわいて来ます。(笑)
俗っぽいことはともかく、周囲の人たちを見たり、周囲のものをよく知り、観察することが必要なのではと。
これがつまり、「思考」につながり、「自分」を知る手がかりになるというものです。

何でもそうですが、いったん「自分」から離れてみないと分からないことってあるので、あまり「自分」というものに固執しない方が良いのかもしれません。
あとは、とてもオーソドックスに、自分なりの楽しみを見つけることでしょうか。
その楽しみというのは、流行や他人から押し付けられたものではなく、自分が好きで楽しんでいること。
それを見つけられたら、半分は「自分探し」に成功したようなものではないでしょうか?

著者は作家であり、工学博士でもあるのですが、趣味は意外にも庭園鉄道の工事だそうです。
線路を敷いたり、スコップで土を掘ったり、それを運んだり、なかなかの重労働に思えます。
でもその作業が「実に楽しい」と言います。
「楽しさ」は社会から恵まれるものではありません。
「自分」の内から生まれるものなのです。
だとしたら、自分なりの「楽しみ」を見つけた時、知らず知らずのうちに己を知る一つの手がかりとなるかもしれません。

『自分探しと楽しさについて』は、自分を肯定させてくれる良書なのです。

『自分探しと楽しさについて』森博嗣・著(集英社新書)

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コメント

こんにちは

ようやく春めいてまいりましたが
花粉症の私は、毎日辛い日々を
過しております(泣)

>「他者に目を向ける」

 若い頃も40代の今も苦手ですね~
 やはり我が強いのでしょうか?

 その点、女性は友人に誘われて
趣味や交友関係を広げられますよね

>あまり「自分」というものに固執しない方が良い 
>自分なりの楽しみを見つける

 まったくその通りだと思います!
 

投稿: 松枝 | 2015年3月15日 (日) 18:11

こんばんはヽ(´▽`)/
松枝さんも花粉症ですか?
私も毎年悩まされていますよ、、、(涙)
今年は目のかゆみがひどくてたまりません

今さら自分さがしの本を読むなんて、自分でも笑っちゃうのですが、読んでみるとなかなか面白いものですねo(*^▽^*)o
とはいえ、「自分」というものに固執しないというのは、頭では分かっているのですが、なかなか難しいものです、、、

まずは花粉症、お互いめげずに乗り切りましょう(◎´∀`)ノ
いつも書き込みをありがとうございます!

投稿: さんとう花 | 2015年3月16日 (月) 22:22

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