2016年5月 6日 (金)

森の石松といえば

5月5日こどもの日。
快晴にめぐまれのんびりウォーキングにでも出かけようかと思っていると、メールが届きました。
知り合いのN美さんからでした。
「ヒマで仕方がないから、ドライブ付き合って~」
とのこと。
私も予定らしい予定はなかったので、
「喜んでお付き合いします!」
と返信。
すぐに待ち合せ場所を決めてN美さんの運転する軽自動車に便乗しました。
とりあえずは初夏の陽射しの中を、新緑の萌える山に向かって出発。
結局、遠州の小京都と呼ばれる周智郡森町の方へ行くことにしました。
思い起こせば11年前。
平成17年5月3日にも森町を訪れていたのです。
あの時は高校の同級生であるK美さんと、つまらないお喋りをしながら森町の観光マップを手に、あちこちを回ったものです。
懐かしさやら年月の経過を感じながら、
「大洞院へ行ってみませんか?」
と、運転席のN美さんに声をかけました。
そう、大洞院といえば森の石松、森の石松といえば大洞院なのです。
そこは森の石松のお墓があることで有名なお寺です。
こんなことを言ってはあれですが、11年前は今ほどネットも普及していないし、「森の石松といえば大洞院」と言ってみたところで観光客なんてろくにいなくて、ひなびたお寺だなぁという印象しかありませんでした。
ところが今はスゴイです。
勝負運や仕事運のご利益があるという情報が、ネットにより全国津々浦々までもたらされるおかげで、駐車場には所沢ナンバーやら滋賀ナンバーが所狭しと停まっているのです。
境内も若いカップルやら家族連れ、私たちのように女子どうしで賑やかに盛り上がっている参拝客であふれているのです。
寺務所の前は、何やら朱印帳を持った参拝客が列を成しているしで、パワースポットという宣伝効果はスゴイものだと改めて思い知るのでした。
いっしょに散策するN美さんは、
「マイナスイオンたっぷり浴びていかなくちゃ」
と、大喜び。
季節的にも暑くもなく寒くもない新緑のこの時期は、花粉症の落ち着いた私には最適でした。
この大洞院は曹洞宗の寺院。
ご本尊は馬頭観世音菩薩。
遠州観音霊場の第二番となっているようです。
今は空前のご朱印ブーム。
ご朱印を集めることが、果たしてご利益につながるかどうかは別として、参拝記念として頂くのも悪くはないかも。(ご朱印料¥300)
さて、大洞院でさんざんマイナスイオンを浴びた後は、すっかりお腹が空いてしまい、ランチをとることにしました。
N美さんとあちこち探し回った結果、大洞院から車で10分ほどのところにある、こんにゃく料理専門店に入ることにしました。
その名も「久米吉」、創業安政元年とな!
どんなランチメニューがあるのかと、目をさらのようにして眺めると、
こんにゃく懐石
こんにゃく寿司ランチ
田舎しるこ
他にもいくつかありましたが、ごくごくシンプル。
ご飯とお味噌汁、それにところてんはおかわり自由。
飲み物もジャスミンティーやコーヒーなどがあり、いずれもセルフサービス。
ヘルシーなので、いっぱい食べても太らないんじゃないかと安心してしまいそう。(笑)
お土産売り場には、御神紋チョコレート、玉肌の霊泉(化粧水?)それに手作りこんにゃく等いろいろ、、、
N美さんはカゴいっぱいに買っていました。
「私ぐらいの年齢になると、こんにゃくみたいなヘルシーな食材が喜ばれるのよ」
ちなみにN美さんは五十代。同級生にお土産として差し上げるのだとか。
小国神社の参道にあるので、小国神社へお参りの帰りに立ち寄られるのがベストかもしれません。
遠州の小京都森町は、神社仏閣にめぐまれた癒しの聖地なのです。
ぜひともみなさん、お出かけ下さい!

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2015年8月30日 (日)

高尾山へ

久しぶりの遠出にハラハラドキドキ。
やっと念願の高尾山へ出向くことができました!
新宿から京王線を利用して約1時間。
高尾山口駅に到着。
8月28日(金)の朝の話です。
この日はあいにくの雨模様。
新宿では曇っていたものの降ってはいませんでしたが、高尾山は薄い霧に包まれており、しとしと霧雨に見舞われました。
自分に甘い私めは、雨の中を登山する勇気はなく、当たり前のようにケーブルカーを利用しました。
日本一という急勾配にも魅力を感じましたが、ケーブルカーに乗るなんて、もう何年ぶりのことでしょう?!
利用客をキョロキョロと眺めていると、一組の若いカップルが親しげにおしゃべりをしています。
女性の方は、可愛いワンピースに少しだけヒールのある靴をはいています。
そういう服装でもまったく問題なく行ける山なので、本当にありがたいことです。
私が目指したのは高尾山薬王院です。
ご本尊は飯縄大権現(いづなだいごんげん)。
すでに成田山新勝寺と川崎大師平間寺はお参り済みなので、高尾山に出向くことで関東三大本山をクリアすることができました!
そうこうしているうちに、いよいよ雨脚が強くなり、このままだと風邪をひきそうだと思ったので、準備をして来たポンチョをかぶり、のそのそと引き返しました。
8月とは思えないような肌寒さで、何かあったかいものでも食べたいなぁと思いつつ、ケーブルカー乗り場まで戻って来ると、ガイドブックに載っていた“天狗焼”を発見!
1個¥120。
その場でできたてホヤホヤの天狗焼を買って頬張りました。
外側はカリカリ、中は黒豆の餡がゴロゴロ入っていて芳ばしい!
空きっ腹のせいか、よけいに美味しく感じました。
私がパクパク食べている姿は、ちょっとしたサクラ(?)になったようで、後から来たオバちゃんたちも次から次へと天狗焼を購入。
ケーブルカーが出発するまでの間、良い時間つぶしになりました。
ガイドブックにあった“たこ杉”や“男坂”“女坂”樹齢700年の杉並木も一通り見たり歩いたりして来ましたが、高尾山は完全に観光地として整備されているので、気軽に行ける自然公園的なところです。
ケーブルカーやリフトなどを使わず、自分の足で登りたいという方には、そこそこ楽しめるハイキングルートもちゃんとあります。
さすがはミシュランが選んだ三ツ星観光地のことだけはあって、ここが東京なのだということをすっかり忘れてしまいそうな自然美ゆたかなところでした。
蛇足ですが、お土産はみなさんどんなものを買われて帰るのでしょうか?
“天狗の鼻クソ”というお菓子が並んでいましたが、あれはウケねらいですかね?(笑)

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2015年5月 4日 (月)

大福寺

今年も待ちに待ったGWに突入しました。
どこもかしこも混雑していて、出かけるのがおっくうになるところですが、神社仏閣大好きの私としては、それでも出かけました。

浜松市内、三ヶ日町にある古寺、大福寺です。
湖北五山と称される寺院の一つであり、由緒正しい仏閣なのです。

市内に住んでいながら、なかなかこの大福寺には足を延ばすことが出来なかったその理由は、、、
そうなんです、私、車に乗らないので、公共の交通機関で行くことのできる範囲内に限られてしまうのです。
湖北五山のうち、他の4つのお寺は、どこもバスが通っているため、比較的気軽に出向くことができます。
ところがこの大福寺だけは、山の斜面にあって、周囲が閑散とした地域なのです。
ここ数年は、「ああ、大福寺へ行きたい」「なんとかして行けないものか」、、、そんな思いをずっと引きずっていました。

そんな中、浜松市のホームページやら観光協会のサイトなどを眺めていたら、レンタサイクルなるものがあることを発見。
「これだ、これを利用しよう!」
私は、天浜線三ヶ日駅のレンタサイクルで自転車を借り、大福寺まで出向くことを決意しました。

5月2日(土)、好天にめぐまれ、新緑の清々しい風を感じつつ、浜松駅よりバスで三ヶ日方面へおよそ1時間半。
三ヶ日東にて下車。
そこから歩くこと5分。
天浜線三ヶ日駅まで行き、自転車を借りました。
レンタサイクルのできるところは、三ヶ日駅以外にも何カ所かあり、主に、浜名湖周辺のサイクルロードを楽しむ方々が利用するようです。
(一日レンタル¥500ですが、保証金¥1000も必要です。自転車を返却の際、¥1000は返してもらえます。)

私は帽子を目深にかぶり、腕などにUVカットクリームを塗って、いざ出陣。
ひたすら山に向かって重いペダルをこぎ続けました。
途中、東名高速道路を眼下に見ながら高架を渡り、自販機で冷たいお茶を買って水分補給しつつ、やっとの思いでたどりついた仁王門。
参道というと、もっと山深く深遠なムードを感じそうですが、仁王門から本堂に向けてアスファルトで舗装された立派な道路が伸びています。
しかも途中、新東名が参道の下を横切っているので、何やらそこだけ近代化された感があります。

参道左側の正門付近に自転車を置き、まずは本堂へ。
ご本尊は、薬師瑠璃光如来坐像です。
もちろん、ご開帳以外は見られるものではないため、扉の外側からお参りするのみ。
せっかく来たのだからと、宝物館も見学させてもらいました。(¥300)
国の重要文化財などが展示されていました。
きっと貴重な文化財なのでしょうが、私にはろくに知識もないため、「なんか、古い掛け軸だなー」ぐらいの感想。(苦笑)

そうそう、このお寺、大福寺納豆で有名なのです。
浜名納豆とも呼ばれますが、「大福寺伝製の日本の元祖」とチラシに書いてありました。
私が行った時は、「完売しました」の貼り紙が貼ってあり、大福寺納豆を購入することはできませんでした。残念。

今回は大福寺に参拝することで、湖北五山を制覇したことが、この上もない幸せでした。
ひなびたお寺ですが、人ごみが苦手な方におすすめです。
正門のところで、「ニャー」と、人なつっこいネコちゃんが出迎えてくれます。

喧噪から逃れたいあなた、ぜひお出かけ下さい。

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2015年1月14日 (水)

大本山方広寺

寒中お見舞い申し上げます。
今年のお正月は初詣にも出かけず、自宅でのんびりと静かに過ごしました。
というのも、年々あの大混雑に耐えられなくなっていて、人ごみに恐怖さえ感じるのです。
お正月はどこへ行っても人・人・人で、あまりの人の多さに酔ってしまいます。
そこで今年は自宅にひきこもって、DVDを見たり、読書したり、お菓子を食べたり、こたつでうたた寝したり、そんな怠惰なお正月を過ごしたのでした。

とはいえ、初詣に出かけないというのは何となく気持ちが悪く、落ち着かないのです。
それほど信心深くもないのに、毎年行っていることを今年だけやらないという居心地の悪さ。
べつに罰が当たるわけでもないけれど、やっぱり出かけるとしよう、と、11日(日)に引佐町奥山にある方広寺へと出かけて来ました。

方広寺は今ちょうど釈迦三尊像特別展が開催されています。
この釈迦三尊像は国の重要文化財で、今回のような特別展がなければなかなか間近で見ることは叶いません。
中央のご本尊は定番の釈迦牟尼仏、向かって右が文殊菩薩、左が普賢菩薩。
ライトアップされており、なんだか改めて神々しさを目の当たりにしました。

私は車に乗らないので、浜松駅からバスに揺られて1時間。
山間の田舎の景色を楽しみながら方広寺へ。
山門をくぐっててくてくと歩いて行くと、山の斜面や道端に様々な表情をした五百羅漢が鎮座ましましております。
それがまた愛嬌があって笑えるのです。

“哲学の道”と書かれた参道をひたすら上って行くと、やがて見るも鮮やかで立派な亀背橋が現れます。
その橋を渡った後は、手あたり次第にお参りしました。
大本堂、観音堂、開山堂、らかんの庭など、隈なく見て歩き、足はくたくた。
スニーカーを履いて来て良かった。

さらにはお正月太りを解消しようと、よせばいいのに片道15分ほどかけて奥の院まで出向きました。
備え付けの杖を借り、急な階段、急な山道をヒィヒィ言いながら登りました。
ふだんハイキングなどの趣味を持つ人なら何てことはないと思うのですが、私みたいに運動不足の人は、膝がガクガクしちゃってしばらく息を整えなくちゃ、会話もろくにできない状態となってしまいますよ。

こうして2時間近く方広寺を堪能した後は、お土産屋さんへ、、、と思うのですが、なにぶん田舎なので、「コレ!」と言うものがありません。
ご近所の方とか車でお越しの方なら、老舗の油揚げ屋さんがあるので、そこで揚げたての油揚げを買い求めるのも良いかもしれません。
でもまぁ、一般の方は、バス停のすぐ向かい側にある野沢製菓で大あんまきを買うのが定番でしょう。
餡は3種類あり、こしあん、白あん、いちごあん。
私はもちろん、いちごあんですよ、はい。
いちご風味のさっぱりとしたあんが、惜しみなく使われていて、さすがの私も驚きのボリュームです。

値段は¥500、お手ごろですね。
方広寺の特別展は3月1日(日)までです。
興味のある方は、歩きやすい靴と服装でお出かけになるといいですよ!
あと、人ごみが苦手な方にもおすすめです。

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2014年9月 2日 (火)

妙法寺

私はそれほど信心深いわけではないのですが、お寺や神社を訪れて、ちょっと拝んでおくのが習慣となっています。
電車の車窓から美しい富士山を見ることができた時なども、拝んだりしてます。(←明治のおばあちゃんみたいですが、、、)
そのことが功徳になるなどとは、正直、期待していませんが、はっきりとした信仰の対象がない私には、あちこちの神仏を敬っておくことが気休めになっているのかもしれません。

8月30日(土)は、白糸の滝まで出かけたのですが、張り切って早朝の列車に乗ったので、思いのほか早く見物を済ませてしまったため、それならばと吉原まで足を延ばすことにしました。
JR東海道線吉原駅より東へ徒歩15分ほどでしょうか。
毘沙門天をお祀りしている妙法寺というお寺を訪れました。
山門をくぐって境内の正面に出ると、何と申しましょうか。
横浜中華街などにありそうな、あるいはタイの寺院などにありそうな、そういう雰囲気なのですが、こういうのを何と言いましたっけ?
とにかく、異国風のムードが漂っているのですよ。
ここには毘沙門天がお祀りされているのですが、体のどこかが悪い方の身代わりになってくれるという有難い神様なのです。
なので、たとえば腰痛持ちの方なら、毘沙門天立像の腰をさすった後、自分の腰をさすると、その痛みを引き受けてもらえるというわけです。
その際、毘沙門天立像をさする布ですが、寺務所にて¥500で購入することができます。有難いことです。

その布を購入した時に頂いた『風流説法46』という冊子なのですが、これがまた興味を引く内容なのです。
もともと仏教説話が大好きなので、帰りの電車内ではずっと読み耽っていました。
妙法寺の住職による手記なのですが、動物たちとの触れ合いに関する日常的な内容が主となっています。
その冊子の中に、“一角仙人”という水に関する教訓としての物語が紹介されていました。

ある仙人が谷川で小便をした。
この小便に混ざって流れ出た仙人の精子が、ちょうど下流で水浴びしていたメス鹿の体内に入って妊娠した。
メス鹿は、男の子を産んだ。
その子は人間そっくりだが、頭の上に鹿のように一本の角が生えていた。
人々はこれを“一角仙人”と呼んだ。
ある日、一角仙人が長雨でぬかるんだ道をぶらついていると、泥に足をとられてスッテンコロリン。
人々は手を叩いてはやし立てた。
真っ赤になって怒った一角仙人は、長雨のせいで恥をかかされたと思い込み、仙術を使って天雲を封じ込めてしまった。
これによって何カ月も雨が降らず、大地も人々も枯渇した。
そこで困った人々は、仙術を解く方法を相談し合った。
それは、女色で仙人を誘惑しようというものだった。
白羽の矢が立ったのは、町一番のチョーカワイイ遊女。
そんなこととはつゆ知らず、仙人は大木の下に女性が倒れてうめき声をあげているのを見て、駆け寄ってしまう。

「一体どうしましたか」
「今、どう猛な犬に局部を食い切られて、痛くて、痛くて」

と、泣きながら裾をまくる。
仙人はこれまで、女性のものを見たことがない。
女の言うことを信じたが、一体どうしてやれば良いのか分からない。

「痛くて痛くて仕方ありません。どうかあなたの手でやさしく撫でてください」

女は哀願した。
仙人は、言われたとおり撫でていると、そのうち雨が降り出した。

だいぶ端折ってあらすじを引用してみたのですが、概略はだいたい上記のとおりです。
これは一体どういう教訓なのかと言いますと、「上流で小便なんかしてはいけない。下流ではその水を飲み水に使うのだから。そういう悪いことをした者には、必ず罰が当たる」というものだそうです。
要は、「水を汚してはならない」ということなんです。
言葉にしたらただそれだけのことを教え、諭すために、そのようなユニークな物語を二千年も前に考え、作ったのかと思うと、昔の人ってスゴイなぁと思うわけです。

吉原の妙法寺まで足を延ばし、この冊子を頂けたことは、偶然の賜物とはいえ、大変有難いことでした。
こちらの住職の人柄が伝わって来るような、人間味あふれるエッセイの趣を感じました。

体のどこかに持病を抱えておられる方、ぜひこちらの妙法寺の毘沙門天にお参りされてはいかがでしょうか?
心が洗われるような、清々しい気持ちになりますよ!

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2014年8月31日 (日)

白糸の滝

お盆休みはどこへ行っても混雑しているので、尻込みしてどこにも出かけませんでした。
それでも夏の思い出にどこかへ出かけたいと思い立ち、8月のラストの土曜日になって、重い腰を上げる気になったのです。

富士山の世界遺産効果によって、白糸の滝もにわかに脚光を浴びるようになったのは、テレビの放送でも知っていました。
それにしても富士宮駅から11㎞ほど北上したへんぴなところにあるにもかかわらず、多くの観光客で賑わっていました。

私は富士宮駅から富士急行バスを利用して白糸の滝まで出かけたのですが、あまりの本数の少なさに驚きました!
運転に自信のある人なら、レンタカーでも借りて、周辺をあちこちドライブする方がのんびりゆっくりと楽しめるかもしれません。
白糸の滝からさらに北上すれば、まかいの牧場もあるし、田貫湖もあるし、朝霧高原にも足を延ばすことができます。

白糸の滝というのは、芝川の上流にあり、岩壁のあちこちに大きいのから小さいのまで様々なサイズで、滝がすだれをかけたように流れ落ちています。
ガイドブックによれば、「富士山の雪どけ水がここで噴き出している」とのこと。
夏の暑さも、この辺りはどこ吹く風で、空気も冷んやりしています。
整備された石段を降りて滝壺に近づくと、勢いよく流れ落ちる滝の水しぶきで、心なしか肌がしっとり潤うような感じがします。(こういうのをマイナスイオンと言うのでしょうか?)

白糸の滝から場所を移動し、5分ぐらい歩いたところに、今度は音止ノ滝という物凄いダイナミックで太い滝が、轟々と流れ落ちるのを見ることができます。
これは正に圧巻。
生涯に一度は見ておきたいような自然の賜物です。

食堂やお土産物屋さんの並ぶ一角があるのですが、なにしろ私は本数の少ないバスに遅れるわけにはいかないので、ほとんどスルーしてしまいました。残念。
帰りのバスで笑ってしまったのは、往きのバスで駅からずっと一緒に乗り合わせた面々が、皆、指定席のように同じ座席に座って帰ったことです。
ただし、そのうちのほとんどが駅までは乗らず、浅間大社前で下車してしまいました。

観光客は皆、貪欲なので、「せっかく来たんだから」と、観光できるものは何でも堪能していくわけです。
私は浅間大社には寄らず、そのまま終点富士宮駅まで乗って帰りました。

空腹には勝てず、駅からすぐ傍にあるイオンのフードコートでお腹を満たし、小用を済ませました。
あ、つまらないことで恐縮ですが、小用を済ませて手を洗った時のこと。
あまりの水の冷たさに、「ひゃ~っ」と声をあげそうになりました。
富士山の雪どけ水のような清水で手を洗うことができるなんて、富士宮市民の皆さんを本当に羨ましく感じましたよ!
それはもう冷たくて気持ちの良い水でした。
ちなみにお昼の食事をした際に出されたお水の美味しいこと!
さすがは富士山西麓の自然豊かな街のことだけはあります。

都市部にお住まいの皆さん、ぜひ富士宮の白糸の滝でマイナスイオンをたっぷりと浴び、お食事には富士宮地域で空腹を満たして下さい。
出された一杯のお水の美味しさに、感動すること間違いなしですよ!!

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2014年7月14日 (月)

富士浅間神社

毎年7月のお盆には、伊豆韮山にある両親の菩提寺にお墓参りに出かけます。
7月12日(土)は、おかげさまで天候にも恵まれ、久しぶりの遠出に張り切ってしまいました。
台風の影響でお墓の周囲は枯れ木やら紙くずでだいぶ散らかっていましたが、ホウキで掃き清め、お水を取り替え、お花をお供えし、お線香をあげると、なんだか清々しい気持ちになりました。

日焼け止めクリームを塗り忘れたせいで、両腕が真っ赤になってしまいました。
鼻の頭に汗の玉を滲ませ、ハンドタオルで首筋を拭き拭き、お墓を後にしました。

その足で伊豆箱根鉄道線(駿豆線)に乗り、三島まで出ると、東海道本線で沼津駅下車、御殿場線に乗り換えました。
終点の御殿場に着くと、まず驚いたのが気温の違い!
伊豆のあの暑さがウソのように汗が引いてしまったのです。
おそらく、伊豆より2~3度ぐらい低かったのではと思います。
駅から出ている山中湖行のバスに乗り、だいたい20分ぐらいかかったでしょうか。
須走浅間神社前にて下車。
富士浅間神社に行って参りました。

所在地は、駿東郡小山町須走というところで、自衛隊富士学校が近辺にあるため、てくてく歩いていると何台もの自衛隊車両が通り過ぎて行くのを目撃しました。
昨年、富士山が世界文化遺産として登録され、さぞや活気のある街並かと思いきや、意外にも落ち着いたムードに包まれていて、いくぶん拍子抜け。(時間帯も夕方だったので、観光客もほとんど見られませんでした。)

神社の境内もシンとしており、なんだか自分の歩く足音がカツカツと聴こえて来るほどでした。
この静謐な空間は、なかなか日常的に味わえるものではなく、改めて心が洗われるのです。
今でこそパワースポットという呼称で、若い女子たちから注目を集めることとなった神社仏閣は、本来、恋の成就とか縁結びのためだけの祈願場所ではないので、もっと別の何か、例えば思索に耽るだとか、文化財を見て回るとか、とにかく興味の幅を広げると良いのではと思いました。

注目したいのは、手水舎。
その水が冷たいのなんのって!
真夏なのにヒンヤリとしていて、格別に気持ちが良いのです。
これは富士山の雪解け水なのでしょうか?
竜の開いた口からコトコトと水が流れ落ちているので、柄杓ですくって手を洗い、口を漱いで社殿に向かいます。
また、神社入口の信しげの滝もマイナスイオンをたっぷり浴びることができて、気分スッキリです。
そう言えば、社殿に向かって右手に恵比須様を安置する社があったので、商売繁盛の御祈願もバッチリかもしれません。

春ならきっと満開の桜に彩られた参道を歩くのも楽しそうだし、秋は秋で紅葉を愛でるのも一興。
季節ごとの表情を、思う存分、堪能してみたい、そんな神社なのです。
ありがたいのは、一人で行っても全く問題ないことでしょうか。(正直、神社によっては団体の観光客やカップルなどで、ごった返しているところもありますが、ここはちょっとそういう感じではなさそうです。)
興味のある方は、ぜひブラブラと境内を散策してみて下さい。

私のように、列車やバスを利用して行かれる方は、御殿場線もバスも本数が少ないので、あらかじめリサーチしてからお出かけ下さいね!

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2014年5月 5日 (月)

龍潭寺

せっかくのGWだというのに、何も予定がないというのは悲しいものです。
とはいえ、自分の性格からして、人がわんさかいるような所はあまり好きではなく、できれば心を洗えるようなひっそりとした所にでも、、、などと考えていました。

ふと目にした浜名湖花博のポスターに、湖北五山が載っていました。
細江にある宝林寺、引佐にある龍潭寺と方広寺、それに三ヶ日にある摩訶耶寺と大福寺を総称して湖北五山と呼ぶそうな。

「そうだ、龍潭寺へ行こう!」

5月4日(日)の朝、張り切って龍潭寺へ出かけることにしました。
お天気にも恵まれ、初夏の暑さを感じさせられるほどでした。
浜松駅からバス(奥山線)で50分ぐらいでしょうか。
神宮寺というバス停で降り、てくてくと歩くこと10分。
私のイメージでは、ひっそりと静寂に包まれたお寺で、参拝客も自分も含めて2~3人ぐらいだろうとたかをくくっていたのです。
それが、なんと、けっこう混んでいましたよ、はい。
小堀遠州作の庭園は、国指定名園になっているだけあり、遠方(他県ナンバーの車が駐車場に停まっていた)からぞくぞくと拝観客が来ていました。
私は庭園を愛でるほど枯れた趣味は持ち合わせていませんが、やっぱりきちんと清掃され、草木の手入れをされた庭を前にすると、魂がよみがえる感じになります。
季節的にはもう少し早いと、藤の花が見ごろだったようです。
でも今は新緑に瑞々しさを感じましたが。

せっかくだからと思って、井伊直弼など井伊家歴代のお位牌やら墓石なども見て回りました。
龍潭寺は、井伊家の菩提寺のようですね。
若い歴女の二人組が、重要文化財を前に熱く語り合っていたのが印象的です。
思わず私も話に加わりたくなりましたが、20歳そこそこのお嬢さん方に、私のような42歳のオバさんが割り込んでしまったらそれこそKYなので、やめました。

私なりの見どころとしては、庭園はもちろんですが、本堂の廊下にある左甚五郎の龍の彫刻が良かったと思いました。
思わず、「いい仕事してますねぇ~」と言いたくなりました。
素人から見ても、これは本物の職人技だというのが分かるほどの見事なものなのです。
我が家の玄関先にも甚五郎作品を飾りたいぐらいですよ。(どだいムリな話ですけど、、、)

バスの本数が限られているため、適当に切り上げた後は、名物の紅屋のみそまんを購入。(10個入¥900)
引佐町出身の知人に聞くところによると、
「ネットの口コミでは“紅屋”が有名だけど、“すぎや”の方がおいしいと思うよ」
とのアドバイスでした。
この辺はみそまんの激戦区らしく、どの店もしのぎを削っているようです。
私はアドバイスに従い、すぎやへ行こうと思ったのですが、なにぶんバス停とは目と鼻の先ほどにある紅屋に行くことになってしまいました。
でもそれがかえってラッキーでしたよ!
できたてのあったかいみそまんを購入することができたのですから!
帰宅してすぐにお茶請けにいただいたのですが、「おいし~い!」
しっとりとした皮と、甘さ控えめのこし餡が絶妙なおいしさなのですよ。
これは食べログでも話題になるはずだと納得。
私の個人的評価は星4つ。☆☆☆☆
なぜかと言えば、みそまんはバラ売りされていないから10個入を買ったのですが、『製造日の翌日までにお召し上がり下さい』と表示されているのには困ったからです。
食いしん坊の私ですが、さすがに二日間で10個を平らげるのは難し、、、くはないか。

あ、みそまん評をつらつらと書いてしまいましたが、あくまで龍潭寺メインです。
こちらは大人のデートスポットとしていかがでしょうか?
井伊直弼や直政のお位牌、それにお墓もありますよ!(一般の檀家さんのお墓もあったりします。分譲しているかどうかは分かりませんが、、、)
本堂では浜納豆がお土産として売られていました。
ぜひともこれらの情報をるるぶで取り上げてもらいたいものです?!

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2009年9月27日 (日)

大雄山最乗寺。

父が他界して13年、母が他界して丸10年。
月日が経つのはなんと早いことでしょう。
毎年お盆に一度だけのお墓参りも、今年に限ってはお彼岸も出向くことにしたのです。
そんなことでご供養の足しになどなるはずもないのは分かっているのですが、今年はなんとなくそういう気持ちになったのです。

9月22日大安吉日。
シルバーウィークも佳境に入ったところ、思い立った私は伊豆へ向かっていました。
伊豆の国市(旧田方郡韮山町)にある両親の眠る小さな古寺。
私は黙々とお花を手向け、お線香を供え、合掌。
先月の地震の影響もほとんどなく、つつがなく日々を暮らしていることを感謝しました。

さて、これからどうしようか?
予想された混雑を少しでも避けたいと思い、朝一番の新幹線に乗ってやって来たものの、まだ時間は充分にあります。
私はせっかくなので、その足で神奈川県南足柄市にある曹洞宗の名刹、大雄山最乗寺へと出向きました。

仁王門から続く参道をてくてくと歩く。
うっそうと生い茂る杉木立。
曇天も重なって、昼なお暗い4キロもの長い道のり。
樹齢何百年もの老杉が、圧倒的な存在感で私を出迎えてくれるのです。
結界門をくぐり、御真殿に行くまでの道すがら、加持祈祷の儀式なのかほら貝の音が高らかに聞こえ、新鮮で濁りのない澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込みました。
御真殿の守護神として祀られる高さ10メートル余りの2体の天狗像には圧巻。
この世の邪気を全てはね返してしまうような勢いと、他を寄せ付けない団扇を持って立ち尽くすのです。

さて、ここからが大変でした。
この後、奥ノ院まで行くのですが300段もある階段を肩で息をしながら登り詰めていくのですから!
途中、何度も立ち止まっては息を整え、それこそ鬼のような形相で突き進んで行きました。
しかし、登り詰めた後の達成感というのは、えもいわれぬ心地良い気分なのです。
頬をやさしく撫でる秋風が、がんばった私をまるで褒めてくれている、そんな柔らかな空間に包まれていました。

参拝の帰りはお約束、門前のお土産屋さんに立ち寄り、あれこれ物色。
パッと目に入ったのは『最乗寺名物天狗ソフトジェラート』(¥300)
おお、なんと格調高いスイーツなんだろう・・・と思い、バニラ・チョコ・イチゴ・抹茶・わさび味の中からチョコ味を選び、注文。(←わさび味を注文するお客さんて、はて、いるのかな?)
「はい、お待たせね」
と言われ手にしたのは、若干水分の少ないチョコのソフトクリームのてっぺんに天狗せんべいが一枚のっかっているものでした。
でもこの天狗ソフトジェラートの美味なることと言ったらありません。
汗ばんだ体に涼を吹き込んでくれる逸品でした。
「これ、足柄茶だよ。飲んでね」
とお店の人にすすめられてお茶を一杯ごちそうになった後は、村上商店さんで『元祖天狗せんべい』を2箱購入。
店先ですすめられていただいた天狗せんべいが意外にもおいしかったことと、買った後にも「ほら、食べてよ。まだたくさんあるから食べな」と、店員さんが親切で気さくな人だったのが好印象。

購入した天狗せんべいの1つは、もちろん自分用。
そしてもう1つは長野にいる気の置けない友人の分。
素朴な味で目新しさはないけれど、喜んでくれたかなぁ・・・?

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2008年8月30日 (土)

分け入つても。

蕭々と降る霧雨の中、私は白馬にいました。
日常の喧騒から離れて、山の息吹と風の音を聴きたくなったのです。
つづら折の山道を滑るように登って行くと、徐々に下界から遠ざかり、民家は消え、対向車と出あうこともなくなりました。
遠くにそびえる山々も霧に隠れ、そのあいまいな稜線をまるで私の想像力に委ねようとしているかのようでした。

山の斜面の牧草地に放牧されたホルスタインが、無邪気に草を食み、脇を通りかかった私の方をもの珍しそうに眺めます。
うっすらと霧に濡れた白と黒のコントラストの毛並みが、高原の空気に触れてつやつやと輝いているのです。

私は一体何から逃げようとしているのだろう?
この牛たちに尋ねてみようか?

山頂へと続くリフトは、あいにくの雨模様のせいか運休。
閑散として人の影はなく、動かないリフトはしっぽりと濡れていました。

「答えは自分で探しなさい。」

北アルプスは音も立てずに私を煙にまくのです。
肌を濡らす霧雨も、心が洗われそうな澄んだ空気も、私は全ていただいてまいりましょう。
記憶の片隅に夏の名残を感じつつ。
「色が光となる」ような青さを前に。

分け入つても分け入つても青い山(山頭火)

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