へっつい幽霊。
最近はブログの更新もすっかりご無沙汰しています。
すでにカレンダーは3月。
いよいよ花粉シーズンの到来です。
週末の天気は何やら微妙でした。
朝からどんより雲って今にも降り出しそう・・・でも降らない。
これからちょっと外出しなくてはならない用事があるのに、傘を持って行くべきか否か?
こういう時に限って天気予報を見忘れてしまった。
さてこんな時、皆さんならどうしますか?
とりあえず、折り畳みの傘をバッグにしのばせて外出、あるいは傘など持たずに、出先で万一降られたらコンビニでビニール傘を購入して難を逃れる・・・?
いずれにしても人生とは、丁か半かの博打なのかもしれません。
そんな中、日ごろからお世話になりっぱなしのSさんから柳家小さん師匠の「へっつい幽霊」のCDをいただきました。
ここで申し上げておきたいのは、このCDはあくまでいただいたものであり、お借りしたものではありません、はい。
なので特に返却を求められる言われもないのですが、Sさんとのこれまでのやりとりからして、貸した・あげたに関係なく、とにかく一刻も早く聴いて感想を言わなければならないという強迫観念があるのです。
その証拠に、毎回電話のある度に、
「ねぇ、聴いてくれたぁ? えっ、まだ!? ・・・そっかぁ、やっぱりねぇ。人はみんなそうなんだよ。興味がないものには動かされないんだよねぇ。」
申し訳ございません! 実は明日にでも聴こうと思って・・・。
「いいの、いいの。それだけ『聴いて欲しい』って言うこちら側の情熱が足りなかったってことなんだから。だってさ、もし土下座して『お願いだから聴いてちょうだい』って言われたら、否が応でも聴くでしょ? ・・・つまり、相手を動かすだけの情熱が足りなかったってことなんだよ・・・(ため息混じり)。」
私はもう、この絶望的で悲愴感の溢れる静かな口調に肝を冷やし、取るものもとりあえず「へっつい幽霊」を聴きました。(汗)
「へっつい幽霊」は、もともと上方落語の演目だったようですが、後に江戸に渡ってすっかり定着します。
“へっつい”という言葉は、噺を聴けばその筋から何となく雰囲気で、お勝手で使われるものなんだろうなぁという予想はつきますが、これは「かまど」のことです。
要するに、かまどにとり憑いた幽霊の噺なのです。
古道具屋でいわく付きのへっついをタダでもらった男と、そのへっついにとり憑いた幽霊とのやりとりが本当におかしいのなんのって!(◎´∀`)ノ
両人とも無類の博打好きで、最後のオチもそれが伏線となってさげているので、実に粋な噺なのです。
やっぱり相手が熱心にオススメしてくれるものは、四の五の言わずに試してみるものですね。
本当におもしろくて、すでに3~4回も聴いてしまいました。
Sさん、どうもありがとう!!ヽ(´▽`)/
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